私は不老の男に会いました。彼は数千年を生きているそうですが、予想していたほど超然としたところは見受けられませんでした。私は問いました、千年を超える永きを生きてこの世に飽きることはないのかと。彼は笑い飛ばすように答えました。人々は、我々を誤…

狙い所が悪いのではないかということで、もう少し離れたところをまさぐってみることにしました。それにしても泉に手を突っ込んでる状況をしてまさぐると形容するのはいかがなものでありましょう。 Love & Comic TOPページ | Love & Comic - いしいたけるのマ…

では適当に手を突っ込んでみましょうか。 聖ゾロイップ・理 わかりません。 「神話とは往々にしてこうあるものです」 アルセスくさい廷臣が言いました。神話とはこのようなものなのでしょうか。圧倒的に分かりません。何をどう解釈すればいいのか、なにゆえ…

今回はクライマックスにおける主人公の周りでの大きな戦闘自体がなく、人間劇中心のますます大人しい展開になってきました。ただし、むしろ「政治」の面でお話は大きく進展していて、物語が動き出したなという感触があります。権謀術数、というところまでは…

" alt="いりす症候群！" border="0" align="right"> いりす症候群！ - カタテマ 『愛と勇気とかしわもち』『魔王物語物語』などの作品で人気を博し、フリーゲーム界の新鋭として台頭してきてる感のあるカタテマの最新作。物理エンジン空間に落下してくる物体…

あるとき、とてもアルセスくさい廷臣が玉座の前に進み出ました。 「神話の泉でございます」 アルセスくさい廷臣は珍妙な泉を差し出しました。室内で非常識なことこの上ありません。このようなものをどうするつもりかと私は問いました。 「お手を差し入られな…

解体さん あるきこの話 「あの、かいたい、また解体させていただけませんか？」 「え、解体？」 「そう、か、解体」 そういえばたしかに、今まで何度か解体させてあげたことはあった。あるきこは不死身ではないので、では今なぜ生きているのかという疑問はあ…

新人賞デビュー作の続編。前作では真の黒幕に対して一矢もなく現場だけで戦いが完結していたので、あまりすっきりしていない終わり方ではありました。歴史の大きな流れに個人の小さな物語が押し潰されていく非情さ描くならこういう突き放した終わりもありか…

最近ライトノベル読んでないなーと思ってそれ系のお店に入ってみたらドカ買いしてしまったのでしばらくライトノベル率アップの日々です。最近のはやりとか分からないので新刊はことごとく外してます。あー、川上稔さんの新刊は買いましたよ！ あと連射王も………

中村九郎さんは私の知る中で最も言語化の難しい作家さんで、どのくらい難しいかというと面白いか面白くないかさえ自分で判断できないくらい難しいです。この評価の難しさは、サンプルが少なすぎて評価方法が確立できていないことからくるものなのだと思いま…

昨日のうみねこチャットの収穫。 本編の内容と関係なくむちゃくちゃ安易に考えて医者が怪しい →しかし黒幕が単一の人間でしかも医者、とかインパクト弱くて真相として不足すぎ →中から美少女が出てきたら真相として耐えうる強度が生まれるのでは →それだ →南…

うみねこチャット ずっとチャット中。たとえ一人になっても居残りますよ！

うみねこチャット 話してます。人きてー。

誰も覚えてないかもしれませんがうみねこチャットの日です。宣伝が弱かったのでほとんど人いないかもですけどお待ちしてます。 うみねこチャット

おしまいました。

http://2ch-tips.com/archives/2165.html 1：Nanashi_et_al.：2005/07/31(日) 00:44:51 進化と進歩の区別が付かない。 普段から自然と使い分けてはいますけど、せっかくなので辞書で調べてみました。三省堂現代新国語事典では以下のように載ってます。 進化 …

『ひぐらしのなく頃に』の謎解きとしてのある一面は、多くの人にとって期待はずれという形に終わったと思います。どういうことかと言うと、まあ色々あるんですけど、現実的にはとても説明できそうにない、でもきっと現実的な解答を与えてくれると期待してい…

うみねこチャットやります10/11 予定通り10/11の晩にやる予定ですが、人が集まりそうにないので再告知。そりゃこんな日記の片隅で告知しても誰も見てませんよねという。ブクマとか転載してもらえたら私はとても喜びます。

ハルヒ未読絶望系既読。わりと楽しめなくて戸惑いました。博物士さんのところで言及されてた感じなどからして一筋縄でいかない作品なんだろうなとは思ってましたけど、たしかに難易度は高いです。 一人称のだらだらした語りは一文一文が面白ければ何も事件が…

私は光栄な身に生まれついた。いつの日か冥府の魔王を討ち果たすため世に現れる勇者、その伴侶となるべく至大神に運命づけられたのが私なのだ。この世界で最も重要な人を支えるために、私は人生のあらゆる時を費やしてきた。それは自分にしか許されておらず…

空の境界読んだ感想として。Fateとか月姫はよく知りません。『ひぐらしのなく頃に』と『空の境界』は両作とも人と人との「断絶」を描いているんですけれど、よく見てみるとその断絶の描き方が正反対であることがわかります。あくまで傾向、の話ではあります…

はてなのキーワード仕様が変更されてから一ヶ月。ISBNページから人の感想を読んでいくということが、本当になくなってしまいました。 助けてはてなちゃん！ はてなキーワードASINページの仕様変更に泣きました！ 100人が取り上げた作品だったとしても、その…

とてもライトノベルっぽいライトノベルであったと思います。長所も短所も、この作品のライトノベル的な部分に起因しているという気がしました。「ロケットで宇宙に行く」と聞くと困難な状況を技術力で乗り越えていく学問燃え要素をまず最初に想像するんです…

あるきこの話。あるきこの家庭は貧しかった。中学生の頃から学校の許可を得てアルバイトをはじめ、学校とスーパーと家庭を往復する生活となる。放課後という同級生との交流の機会を失い、あるきこは学校でも言葉少なとなる。家庭やバイト先での会話はもとよ…

ep3公開からひと月経ってちょっと旬を逸してしまったかもしれませんけど、だいぶ前に言ってたうみねこチャットをやろうかなと思います。午後の7時〜9時を目処に集まりたい人から集まり始めて、だらだらと深夜まで続けつつ落ちる人から落ちていく形を考えてい…

さんざん言われていることだろうと思いますけど、黒桐さんがえらいかっこいいですね。造形的にはわりと普通のキャラクターかもしれませんけど、衒学的な要素で固めたこの作品の中にあってこの"誠実さ"はひときわ異彩を放って見えます。作品にこれだけアクの…

ある種の魔法は宇宙創造主によって設定されたデバグ・保守用の隠しモードとして説明される。創造主が隠しモードに関する権限設定を行わなかったことが、この宇宙のセキュリティホールとして残ることになる。隠しモードゆえにその実行方法はヘルプに表示され…

物語の中盤以降に登場する「小川マンション」がものすごく綾辻行人さんの館ものっぽくて、ああ、好きなんだなあと思いました。この館の構造はお話にも最大限に貢献していましたし、上手くやったなあと思いました。 衒学的な言説を戦わせる形而上バトルもどん…

なんでも秩序立てて分類したがる者共というのがおり、大神院はまさにそういった集団である。彼らは世に名だたる超人たちを十七列人して讃え、彼らと敵対し魔王復活を画策する外道人たちを十九冥人として盛んに罵った。しかしこの言い習わしにはやがて教団内…

とてもまっすぐな、ストレートな*1、直球な*2小説だと思います。衒学的である、異形である、語り口がまどろっこしい、そういった点は確かにそうなんですけれど、それにしてもなんとまっすぐに書かれた小説かと思います。 恥も照れもなく、自分のかっこいいと…