竜騎士07
皆殺し編再プレイ1 後半はネタばれなしには何一つ語れないような内容なので、下手なことは言わないでおきましょう。一点気になるのは、テーマ的な主張が強すぎてお話の展開というか因果律というか確率というか、そういったものが捻じ曲がりそうな勢いがある…
綿流し祭当夜まで。 まさに「解」。タイトル発表の時点では、「解」とは「過去に起きた出来事の真相」を指していると誰もが考えていたでしょう。ところが更に編が進むにつれて、どうもそれだけではないらしいというのが分かってきます。ここで示される「解」…
罪滅し編再プレイ1 いろいろ限界突破。これまでの五編では部分部分にしか焦点の当てられることのなかった雛見沢という舞台が、遂に俯瞰的な視点から描かれることになります。単一の視点からは決して把握できなかった雛見沢は、この新しい視点から捉え直すこ…
解決編の第二作、テーマは「喜劇」。その前半までを読了。幸せについて仲間について。あー。あんまりです。初プレイ時はそこまで頭を回す余裕がありませんでしたけれど、今になって初めて物語を作る立場にいる竜騎士さんお恨めしく思います。意地悪すぎです…
目明し編再プレイ1 きゅんきゅん☆ 新作が出る度に、確実に面白くなっていくのは凄いことだなあと思います。まあ相変わらず精神的に酷い展開が続いて心に良くないので、単純に「面白い」と形容していいものかどうかためらわれるところではあります。本作では…
前半戦終了。昭和58年に入る直前まで。 「鬼隠し編」の頃と較べると、お話の書き方自体がとても上手になったと思います。出題編で「前半は退屈」という欠点がよく挙げられていましたけれど、本作では最序盤にいきなり緊迫したシーンを配置し、その後も緩急あ…
ひぐらし外伝にして、出題編の最終章である暇潰し編。他の編に負けず劣らず重要なシナリオであるだけに、開発段階での仮題をそのまま通してしまったこのタイトルはどうにかならないかなあとは思います。勘違いしてこの編を飛ばし、すぐに解決編を読み始めて…
祟殺し編再プレイ1 ぐぇー。ぐぇぐぇぐぇぐぇぐぇー。 初プレイ時はあまりにも混乱してしまってこんなことしか書けなかったんですけれど、舞台裏まで知り尽くした今回のプレイではさすがに少し余裕を持って眺めることができました。でも、後編のテーマまでふ…
あー沙都子ちゃんかわいいなー沙都子ちゃんかわいいなーここから先の展開知ってるだけに余計かわいく見えますよねー。(目の焦点の定まらない棒読み) えーと、三日目まで終了。祟殺し編はこれまでの二編の中で最も日常パートが短くてさくさく進むんですけれど…
綿流し編再プレイ1 クリア。前半のラブコメパートはやはり冗長で、クライマックス後の展開も多少長すぎる気がしましたけれど、全体的な構成は前作鬼隠し編に比べかなり改善されていたように思います。ところで改めて読み直すと、圭一さんってこの時点ではま…
綿流し祭当日まで。 部活パートの山場、エンジェルモート攻防戦あたりの流れは燃えたりしんみしりたりで大変ですね。友達を想って友達を叱ることのできるレナさんは本当にいい子だなあと。(またそれ) 鬼隠し編の直後にこれですから、初プレイ時は戸惑ったも…
鬼隠し編再プレイ1 鬼隠し編再プレイ2 Kのアホー。 既に舞台の裏側がどうなっているのかを知ってしまっているため、一年半前の初プレイ時とは印象が大きく異なりました。当時の感想はとにかく恐怖一辺倒で、それ以外のことは何も考えられなかったように記憶…
うわーお腹いっぱい。小説の共感作用は「同じ立場にある人をどれだけ強く共感させられるか」と「立場の異なるどれだけ多くの人をお話に入り込ませて共感させられるか」という二つの観点で語ることができると思いますけれど、本作は大きく前者に寄った作品だ…
僕は富竹。フリーのカメラマンさ。 と・み・た・け! と・み・た・け! この台詞だけで笑えるなんて、トミーも愛されるキャラクターになったものですね。なんか方向性を間違ってる気もしますけど。 とりあえず綿流し祭当日前半まで進みました。全編でいちば…
七十五分×四枚で合計は五時間超。アニメ版と同じくらいの時期に録音されたんだと思いますけど、合計一時間半程度のあちらではばっさりカットされてしまった重要なシーンの埋め合わせとばかりにこれでもかと詰め込まれたボリュームは圧巻。それだけに野球試合…
この間届いた『祟殺し編』を聞こうと思ったら『綿流し編』の感想を書いてないことに気づいたので、先にこっちを聞きなおしました。一枚七十分×四枚組で計約五時間、原作を網羅とは言わないまでも必要なポイントと伏線はほぼ押さえられていました。これだけの…
『鬼隠し編』オープニングと一日目終了。この時点からキャラクターに関する伏線が沢山張られていることにびっくり。数週間から数ヶ月で一気に書き上げられた作品なら別に驚くことじゃないんですけど、解編になってはじめて意味を持つような些細な設定がこの…
海燕さんのちょっと前の記事のコメント欄でひぐらしについてこういう話が。 kaien 『伝え聞く噂から総合的に判断すると、たぶんミステリとしてはダメダメなのでしょう。「正解率1%」とかは、若気のいたりだったのだと思います。』 これまでに読んだミステ…
漫画版の三編を揃えた人への特典小説。ハードカバーの六十四ページと、発行部数の少なさを考えるとなかなか気合の入った作りでした。ファウスト賞選考の評でJさんが「猫を殺す話が多すぎる」みたいなとか言ってましたけど、まあそれはそれとして。 前半は例…
そろそろ綿流し祭の季節だなーと思ったので、『暇潰し編』をラスト部分だけ再プレイ。このシーンをプレイするのは初回を入れて三回目です。 はじめてプレイしたのはたしか去年の一月だったと思います。当時、自分はフィクション作品で涙を流すことのできない…
「せかいの はんぶんを おまえに やろう」のせぶんさんが遂にひぐらし鬼隠し編をプレイされた*1ようですよ。 類型的キャラクターを見せることによってオタクを自分の属するコミュニティの類型に直面させて自己嫌悪に陥らせるという強力な間接的オタ攻撃 これ…
よく考えたら純粋な感想はまだ書いてませんでしたよ! というわけで今さらですが。以前書いたのはこっちです。 『ひぐらしのなく頃に解 皆殺し編』を読んで怒らないために ミステリーとしての『ひぐらしのなく頃に』-まとめえっと、とにかく、プレイ後の数日…
えーと、主に『皆殺し編』で明かされた事件の真相についてというか、プレイ前の注意というか。前半部分は未プレイの人に向けた文章なので、ネタばれはないと思います。 『ミステリー』の定義を云々するのはここでは意味がないので省略。「隠れていた何かが明…
鉄平帰還編。じゃなくて沙都子ちゃんラブ編。お話としては、ちょうど鉄平が帰ってくるかこないかというあたりまで。 自分自身のオリジナル連載を一時休載にしてまで本作の漫画化に専念したという、鈴木さんのひぐらしへの執念には脱帽。ページの隅々に沙都子…
園崎家プッシュ編。綿流し祭がちょうど始まったくらいまでのお話が収録されています。 輪郭がきっちり閉じられているというか、ペインタのペンキアイコンでクリックしても色が外にはみ出ない絵というか。ここの比較を見ても分かる通り、かなり落ち着いた作風…
シリーズ掴みの第一作。原作ゲームではほぼ半分を占めた前半のラブコメパートがごっそり削られ、第一話と第二話の前半に圧縮されています。第二話冒頭からもう綿流しのお祭が始まり、まあ後はいつも通りのアレな流れに。ホラーゲームとしてのひぐらしの代名…
さて、一体どこから手をつけたものでしょうか。感情的な絶賛はもうこれまでに散々やってるので、そういうのはひとまずやめ。まずはまずかったところを……というか、プレイ前にこれさえ意識しておけば違和感なく楽しめるでしょうという事項をいくつか。 絵が下…
はい、調子に乗ってもうひとつ! 相変わらずネタばれです! 未プレイの人が読んだらオヤシロ様の祟りの口実で魔界の憂慮班がさらいに行きますよ! ネタばれの続きを読む
さあ、皆殺し編が待ち遠しくて、このタイミングでなんか無駄に長いの書いちゃいましたよ! この記事は『ひぐらしのなく頃に 罪滅し編』のネタばれを含みまくりやがりますよーと。 ネタばれの続きを読む
『怪談と踊ろう、そしてあなたは階段で踊る』竜騎士07 竜騎士07さんは普段ミステリーなんてまったく読まない*1人なので、それに関する素養というものはぜんぜんありません。そのため『ひぐらしのなく頃に』はミステリーの歴史とか技巧・常識に影響を受けてい…